公募研究

公募研究 岩間 厚志(千葉大学・医学系研究科・教授)

研究課題名 癌幹細胞の特性維持に関わる長鎖非蛋白コードRNAの同定と新規治療標的としての検討
研究区分 研究項目A01
研究期間 平成23年度〜平成24年度

本研究においては、白血病原因遺伝子産物によって白血病幹細胞特異的に転写が活性化されるlong intergenic noncoding RNA (lincRNA)を網羅的にプロファイルし、白血病幹細胞の特性維持に果たす機能を明らかにする。この解析を通して、癌幹細胞のエピジェネティクスの新領域を開拓するとともに、新規治療標的としてのlincRNAの可能性を追求する。

黒川 峰夫(東京大学・医学部附属病院・教授)

研究課題名 白血病幹細胞の維持機構の解明と治療標的の同定
研究区分 研究項目A01
研究期間 平成23年度〜平成24年度

再発・難治性の原因として注目されている白血病幹細胞の維持には、造血幹細胞と同様にニッチが重要な役割を果たす可能性がある。本研究では、個体レベルで白血病幹細胞を可視化すると同時に、ニッチ構成細胞の機能を特異的に制御することで、白血病幹細胞の動態とニッチによる維持機構を明らかとする。それにより、白血病細胞やそのニッチ制御を標的とした画期的な治療法の基盤を確立し、白血病幹細胞の根絶と白血病治癒率の格段の向上をめざす。

佐藤 卓(東京医科歯科大学・難治疾患研究所・特任助教)

研究課題名 I型IFNの作用を利用した白血病幹細胞を標的とする白血病根治療法の創出
研究区分 研究項目A01
研究期間 平成23年度〜平成24年度

申請者らは、これまでに、I型インターフェロン(IFN)シグナルの制御不全が、正常造血幹細胞の幹細胞性の破綻を招くことを明らかにしてきた。本申請研究では、マウス慢性骨随性白血病(CML)モデルに、IFNと現行のCML治療薬イマチニブの併用投与を行い、その治療効果及び有用性を評価する。また、同併用治療によるCML幹細胞の数的、質的変化について詳細に検討し、IFNの作用を利用することでCMLの根治が可能かを明らかにする。

下野 洋平(神戸大学・医学研究科・准教授) 

研究課題名 乳がん幹細胞特異的マイクロRNAを指標としたニッチ関連細胞表面蛋白の解析
研究区分 研究項目A01
研究期間 平成23年度〜平成24年度

ヒト乳がん幹細胞は、ヒト正常乳腺幹細胞とは異なる制御を周囲環境(ニッチ)から受けることで、乳がん組織の形成にかかわるとされるが、その機構は明らかではない。本研究では、ヒト乳がん幹細胞とヒト正常乳腺幹細胞を特徴づけるマイクロRNAの比較から、マイクロRNAの標的となるニッチ関連細胞表面蛋白質の検索および同定を行い、ヒト乳がん幹細胞の制御を特徴づけるニッチ関連細胞表面蛋白質の解明を目指す。

地主 将久(北海道大学・遺伝子病制御研究所・准教授)

研究課題名 癌幹細胞によるミエロイド細胞活性を介した発癌促進機構
研究区分 研究項目A01
研究期間 平成23年度〜平成24年度

腫瘍ミエロイド細胞は発癌プロセスに重要な役割を果たすことが知られている。本研究では、癌幹細胞特異的に産生され、ミエロイド細胞の発癌促進能活性を誘導することで、さらなる浸潤、転移活性獲得に寄与する新規分子群を同定し、その機能解析を遂行する。以上より、癌幹細胞制御による微小環境の改変という観点から、従来にない新知見を得るとともに、ミエロイド活性因子を標的とした新しい治療法確立に貢献することを目標とする。

秀 拓一郎(熊本大学・医学部附属病院・助教)

研究課題名 マイクロRNAを基にした膠芽腫幹細胞ニッチを標的とした新規治療法の創出
研究区分 研究項目A01
研究期間 平成23年度〜平成24年度

脳腫瘍の中で最も悪性度の高い膠芽腫の平均生存期間は手術・放射線化学治療を行なっても未だ1年程度である。膠芽腫再発において腫瘍摘出腔周囲が圧倒的に多いことは治療抵抗性膠芽腫幹細胞ニッチの残存を示唆している。分子標的薬と異なりmiRNAは複数の遺伝子を制御できるので、遺伝子異常が蓄積した膠芽腫を克服するためには、miRNAの応用は有効と考えられる。miRNAを応用し膠芽腫幹細胞ニッチを標的とした新規治療法の開発を目指し膠芽腫患者の予後とQOLの改善に貢献したい。

保仙 直毅(大阪大学・医学系研究科・准教授)

研究課題名 白血病幹細胞の腫瘍免疫監視からの逸脱機序の解明およびその制御
研究区分 研究項目A01
研究期間 平成23年度〜平成24年度

同種造血幹細胞移植のような強力な免疫療法を行っても、白血病の治癒は困難であることが多い。また、その他の癌免疫療法の効果も未だ十分とは言えない。その原因として、白血病幹細胞が腫瘍免疫制御に対して抵抗するための戦略を持っていることが考えられる。本研究では、白血病幹細胞が細胞傷害性T細胞による攻撃から逸脱するメカニズムを明らかにし、それを制御することにより、白血病幹細胞を攻撃可能な免疫療法の開発を目指す。

松村 到(近畿大学・医学部・教授)

研究課題名 CML幹細胞における細胞周期解析と新治療法開発に向けた研究
研究区分 研究項目A01
研究期間 平成23年度〜平成24年度

慢性骨髄性白血病(CML)は染色体転座によって造血幹細胞レベルの細胞にBCR-ABL が形成され、過剰な生存・増殖をもたらすことで発症する。BCR-ABL 阻害薬イマチニブによってCML の予後は劇的に改善したが、細胞周期の停止、高い薬剤排出能のためCML 幹細胞はイマチニブ抵抗性である。本研究では、single cell PCR 法などを用いてCML 幹細胞における細胞周期制御、薬剤抵抗性の機構を明らかにし、新規治療法開発の基盤とする研究を目指す。

安永 晋一郎(広島大学・原爆放射線医科学研究所・助教)

研究課題名 Geminin発現制御による白血病幹細胞の活性制御機構の解析
研究区分 研究項目A01
研究期間 平成23年度〜平成24年度

白血病幹細胞の活性を支持する因子として知られているポリコーム複合体1やHoxa9が、それぞれ独立したE3ユビキチンリガーゼとしてGemininタンパク質量を制御していることがわかった。本研究では、レトロウイルスベクターを用いたGeminin発現制御系と白血病発症モデルマウス系とを組み合わせて、白血病幹細胞の活性制御機構におけるGemininの役割を明らかにし、新たな白血病幹細胞を標的とした治療法開発につなげたいと考えている。

土屋 輝一郎(東京医科歯科大学・医学部附属病院・講師)

研究課題名 ヒト大腸上皮培養による大腸癌幹細胞の分化破綻機構解析
研究区分 研究項目A02
研究期間 平成23年度〜平成24年度

我々は世界で初めてマウス大腸上皮細胞の3次元初代培養、正常幹細胞の可視化に成功した。本計画では、この系をさらに応用し癌化モデルを作成し、正常幹細胞由来癌幹細胞の形成を空間的・経時的に解析することで癌幹細胞の特異性、機能維持機構を解明することを目的とする。さらにヒト大腸上皮細胞も内視鏡からの生検検体を用いて培養し、疾患患者から直接上皮幹細胞の機能解析、癌幹細胞転換機構を解析することで病態の解明を目指す。

原口 健(東京大学・医科学研究所・助教)

研究課題名 複数種類miRNAの強制発現及び機能阻害による人工癌幹細胞作製法の開発
研究区分 研究項目A02
研究期間 平成23年度〜平成24年度

miRNAは発癌や癌の進展、正常細胞の分化に関わっていることが明らかとされ、癌幹細胞においても重要な機能を担っていると予想される。本研究では乳癌細胞を対象としてmiRNA発現ベクターおよびmiRNA阻害ベクターを用いたスクリーニングを行い、癌幹細胞の幹細胞性維持に重要なmiRNAおよび幹細胞性を阻害するmiRNAの同定、および非癌幹細胞においてこれらのmiRNAの強制発現、機能阻害することにより人工癌幹細胞を作製する手法の開発を行う。

平尾 敦(金沢大学・がん研究所・教授)

研究課題名 がん幹細胞性獲得・維持機構とニッチシグナルのクロストーク
研究区分 研究項目A02
研究期間 平成23年度〜平成24年度

本研究では、がん微小環境シグナルに支えられたがん幹細胞性獲得・維持メカニズムを理解することを目的とする。主な研究対象としては、造血 器腫瘍および脳腫瘍(悪性グリーマ)とし、特にRas・Myc活性化による細胞分化と微小環境、mTORによるがん細胞分化と微小環境に焦点を当て、 ニッチシグナルとがん細胞の未分化性制御メカニズムの解明を目指す。Myc、Ras、mTORシ グナルを中心に発がんや悪性化進展メカニズムの本質に迫り、新規治療標的分子の探索へと発展させる。

山田 泰広(京都大学・iPS細胞研究所・教授)

研究課題名 個体レベルでの大腸癌幹細胞の同定と解析
研究区分 研究項目A02
研究期間 平成23年度〜平成24年度

個体レベルにおいて、固形癌の癌幹細胞に関する知見は十分に得られていない。本研究では、固形癌での組織構築中における癌幹細胞の性質解明を目指し、癌幹細胞を標的とした癌治療法の可能性を示すことを最終目標とする。大腸癌をはじめとするマウス固形癌モデルを用いて、組織構築中での腫瘍細胞のheterogeneityを示し、腫瘍細胞の細胞増殖能、細胞分化状態を比較検討することで、腫瘤形成の原因となりうる細胞集団の同定を目指し、その性質を明らかにしたい。

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